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FP(ファイナンシャル・プランナー)住職の丸もうけ人生相談(高橋 泰源)

第12回

 こんにちは。好きな学園ドラマはごめんね青春、FP住職の泰源です。
 では、例によって、ご相談をお聞きしましょう。


35.小学校3年生の長男が学校でいじめにあっているようです。本人はなかなか話してくれないのですが、洋服が汚れたり、文房具がなくなったりしています。学校に行きたがらない日も徐々に増えてきました。地方の小都市で地域の人たちにも顔を知られており、転校するのも厳しいです。どのように対処するのがよいのでしょうか。(30代・女性)

 うーん。これはご心配ですね。私も男の子を一人育ててもう社会人になりましたが、正直、ほとんど家内に任せっぱしでした。もともと仲の良い友人とだけつるむようなタイプだったので対人関係ではうまく乗り切ったようですが、ある部活動の部長を務めた高1の秋からの1年間は、部をまとめるのに相当苦労したようです。
 ちなみにうちの息子はリーダーシップにひいでているわけでも、技術が高かったわけでもなんでもありませんでした。同級生皆が「誰が見ても次期部長だろう」と思っていた子の母親が「あんたが部長になったら私が○○部父母会の会長をやらなくてはいけなくなる。私は会長をやりたくない。だからあんたは部長を引き受けるな」とその子に伝えたことにより、部員間の押し付け合いの結果、おはちが回ってきた、というとんでもない経緯があります。

 今回のご相談はそんなのんきな話ではありませんね。
 まずは「いじめ対策」ですが、これはまず、お子さんに「相手が誰なのか」「いつ、どんなきっかけでいじめが始まったのか」等を穏やかに尋ねてみましょう。決して詰問調きつもんちようになることなく、「父さんに頼んで、とっちめてもらおうね」などとファイティングポーズを取ることも避けてください。

 仏教には皆さんご存じの煩悩ぼんのう(心の平穏を乱す要因)があります。その中でも代表的なものがとんじんです。これを「心の三毒」といいます。

貪:むさぼり・必要以上に求める心
瞋:怒り・憎しみ・ねたみの心
痴:おろかさ・愚痴ぐち・無知であること


 仮に、怒りの感情で相手を抑えつけたとしても、そこからは負の連鎖しか生まれません。くれぐれもご留意を。着地点は相手をマウントすることではなく、いじめの解消です。

 また、状況確認に先立って、ご自宅にある現金、文房具、ゲームソフトの在庫等をチェックしておいてください。これらのものがいつのまにか減っているようであれば、いじめのサインのひとつかもしれません。そのためにも、「減ったかどうか」がわかるように、現時点での状況を把握してください。

 では、以上を踏まえて、具体的なアプローチを考えてみましょう。

 1)担任の先生
 いじめが「クラス震源」であるなら、まず外せないルートですよね。ただ、息子の時のことを振り返っても、自分の大昔を思い出しても、教師という存在は、いや、教師に限らないのかもしれませんが、こちら側と相性の良い人とそうでない人と、極端に分かれますよね。相談者さんはお母さんですから、お子さんの担任の先生とは何度か話されていると思います。信頼の置けそうな先生でしょうか。そうであれば当然、そうでなくても一応、息子さんにいつから、どのような変化が見られたかを、丁寧にお話ししてください。今回のご相談は「いじめっ子」がクラスの中にいるのかどうかがわかりませんが、まず相談しないことにはなにも始まりません。

 2)ママ友
 感情でなく物事をロジカルに考えられ、口が堅く、信頼できるママ友を見つけて情報収集し、率直な意見を聞く。そのためには日ごろから授業参観、保護者会等に積極的に顔を出し、子供の友達のお母さんと懇意こんいになっておくことが望まれます。またご主人が教育熱心なご家庭なら、父親のコミュニティも活用しましょう。父親のほうが冷静かつ的確に情報収集や分析が行える、というのもよく聞く話です。

 それらの調査と並行してお子さんに伝えておいてほしいこと、それは、

周りで変なことを言う大人が居たら、その人のことは信じなくていい。

 ということです。

 いじめられる子は往々にして、人柄がよく穏やかで礼儀もしっかりしている。反面、目上の人の言うことを真に受ける、言われたことを無批判にそのまま受け入れてしまう傾向があると思います。
 いい人っぽいどこかの大人に「あなた、もっと心を強く持たないとダメ!」なんて言われて、うっかり信じて自分を責めたりするのは悪循環です。

#真なる者ははなはもつかたく、じつなる者は甚だ以てまれなり
 なる者は甚だ以て多く、なる者は甚だ以てしげ
教行信証きようぎようしんしよう


 親鸞聖人しんらんしようにんの言葉です。正しい人とめぐり会うのは難しく、いつわりの人とは嫌というほど出会うものだ。すごい言葉ですが、お子さんが「人を信じすぎるいい子」であるなら、聞かせておいて損はない言葉です。

 さて、周囲の信頼できる人から正しい情報を得てしかるべき人に話をし、状況が改善すれば、継続的なウオッチングが必要にしろ、当座の問題はクリアできたということです。

 問題はそれでも状況が良くならない場合です。
 これは実際の経験談を参考にしてみます。2例とも女性ですがお許しを。

1) 環境を変える
2) 今の環境の中で、心地よくいられる場所を見つける


 1ですが、こちらをお読みください。

 https://ameblo.jp/nmb48/entry-11779322862.html

 大阪拠点のアイドルグループのメンバー、石塚朱莉いしづかあかりさんのブログです。
 彼女は2011年にオーディションに合格して同グループの3期生としてデビュー。恵まれたスタイルと運動神経、当意即妙なトークの才能を活かし徐々に知名度を上げ、昨年は念願の劇団を立ち上げたり動画サイトでゲーム実況を行ったり、アイドルの枠にとどまらない八面六臂はちめんろつぴの活躍をしている21歳の女性です。同グループのシングル曲を歌う選抜メンバーには一度も選ばれていませんが、デビュー当時からの夢である「コメディ女優」に向け、着々と足場を固めています。
 彼女は千葉県に住んでいた中学時代にいじめを受け、連絡先を全部消して母方の実家がある大阪に転居しアイドルになりました。とにかく舞台度胸のある女性でビジュアルも見事に仕上がっており、個人的に今後の活躍を信じて疑わないメンバーです。上のブログでは東京での握手会の後に、かつての千葉の居宅近くを訪ねて感傷にひたり、

「NMB48の活動でそのことが上塗りされてやってきたけど、この頃当時のことを思い出しちゃって、って感じできたのさ。。。笑
 あっ!でもぜーんぜん落ち込んでないし、悩んでもない、むしろあかをいじめてた子でてこいこんにゃろーーーって感じやで!笑」


 と述懐しています。
 彼女は「転居」という手段を用いました。環境をリセットすることはそれぞれのご家庭の事情もありますので誰しもできることではありませんが、十分に検討する価値のある選択肢だと思います。もちろん、いじめがまないようなら学校に行かない、という決断をしてもいいかもしれません。

 2はこちら。

 http://tbs-blog.com/minaho-h/28144

 TBSアナウンサーの林みなほさんのブログ。彼女がたまたま「相談は踊る」というラジオ番組に代打で出てアシスタントを務めた日、いじめに関する相談があり、番組で答えたうえ、このブログで丁寧に説明してくれています。
 この時の番組の内容が単行本にも収録されているのですが(「ジェーン・スー 相談は踊る」ポプラ社)、その中にこんな一文があります。

「小学校の時、電車通学だったんですけど、線路に人を突き落としたと噂を流され、私は一年間殺人鬼として扱われていた時があった」

 彼女は小学校から大学まで同じ付属の学校に通いましたのでクラスメートも10年以上変わらず、それだけにつらい思いもしたのですが、そのような環境で育っていくうちに「自分をおとしめることによって上に行こうとしている存在」を認識できるようになり、新しい友人たちには先回りして「あの子は私についてたぶんこういうことを言ってくるけど、違うんだよ」と説明するようにしたそうです。そして部活に力を入れ、そちらで自信を持てる経験を作る、信頼できる友人を増やす、といった作業を積み重ねていったと。ちなみに彼女は大学時代、体育会ゴルフ部の主将として学内でも脚光を浴びる存在になり、多くの学生が憧れるキー局のアナウンサーという地位をつかみました。

 ご興味あればぜひこの本を読んでみてください。ちなみに林さんは小学校時代に親に悩みを伝え、親御さんが先生に相談したところ、
「林さんは泣いてばかりでダメな子ですね」
 と言われてそれっきりだったそうです。
 先生なんてこの程度の存在です。くらいに思っていれば、ショックを受ける可能性も減りますよね。もちろん、しっかりしている先生もいるとは思いますが。

 以上2例、華やかなスポットライトを日々浴びているアイドルやアナウンサーにしても決して日の当たる道ばかりを歩いてきたわけではない、という事実はご家族で共有しておいて損はないですし、立ち直りに向けての後押しに多少はなるのではないかと考えます。

#白雲自白雲 (禅語)

 はくうん、おのずからはくうん。白い雲はただ白い雲であるように、相談者さんのお子さんは、大事な相談者さんのお子さんです。
 どこへ行っても人が変わるわけではありません。環境を変えるか、今の環境の中で地道に自信と経験を積み上げていくか、ご家族でよくご相談されて、「チーム○○家」で対処にあたってください。

*任せとけお前の悩みは父さんと母さんが全部引き受けてやる

36.中1の長女から「くさい、くさい」と言われます。加齢臭かと思いコロンをつけたところ、今度はその匂いがくさいと言われました。一家の主としてリスペクトされている気配はかけらもありません。私は誰のために働き、誰のために生きているのでしょうか。(40代・男性)

 困りましたね。そうですか。娘に「くさい」と言われるのはメディアが作り上げている「お父さん像」なのかと思ってましたが、実際に言われているのですね。

 まず、お仕事に精励せいれいされお子さんを立派にお育てになっていること、素晴らしいです。会社の中でも面倒なこと鬱陶うつとうしいこと、いろいろあると思いますが、家の中では大黒柱としてご家族をやしなっておられるのでしょうね。
 まず、何度か申し上げていますが、相談者さんが奥様、お子さんに注いだ慈愛じあいは、何かの見返りを期待する性質のものではないということを再認識してください。

#求報施ぐほうせ~見返りを期待してする布施

 これは「布施」にならないのです。純粋に相手のことを考えて起こす行動、これこそが布施です。もちろん娘さんに対して見返りを求めて、などという思考ではないでしょうが、「大切に育てられながら面と向かって『くさい』と言う娘など許せない」という思いがあるのだとしたら、一度深呼吸をして、なぜ娘さんがそのような言動をしたのか、を考えてみてください。例えば、以下のような行動をしたことはないでしょうか。

・夕食時の会話が上司と組織と自社商品の悪口ばかり
・食後に使用済み爪楊枝つまようじを食卓に置いたまま
・風呂に入る時に脱いだ下着や靴下を脱ぎっぱなし
・風呂上がり、娘さんの前で裸で歩く


 娘さんとしては、お父さんには西島秀俊さんとか佐々木蔵之介さんとか役所広司さんとか、そこまでいかなくても阿部サダヲさんとか八嶋智人やしまのりとさんとか、カッコよく、イキイキと働いている男であってほしい、という希望があるのはないでしょうか。

「知らんがな、家にいる時くらいリラックスさせてな」

 と思うお気持ちもわかりますが、娘さんの身にもなって、家庭内でもお互いに気持ちよく過ごせるよう、少しだけ努力してみてください。

 最後になりましたが、体臭の話でしたね。医学的に分析すると、加齢に伴って発生する臭いに加えて、わきが、頭皮、口臭など臭気が発生する部位によって治療法や薬が異なりますので、気になるようであれば奥様とも相談し、しかるべき病院に行ってきっちり治療してください。 

*イキイキと働け無理ならイキイキと働いているように見せてやれ

37.この春高校に入学しますが、兄が通っている第一志望の公立進学校にも、第二志望校にも落ちてしまい、まったく意に添わぬ少し遠くの私立高校に入学することになりました。正直、3年間通う自信もありません。どんなふうにモチベーションをあげていったらいいのか、アドバイスをお願いします。(10代・男性)

 ご入学おめでとうございます。いや、皮肉でもなんでもなく、新たなコミュニティにまっさらな状態で入れる。うらやましい。新たなキャラ設定、し放題じゃないですか。私は大学入学時にこの設定を大きくあやまってしまい「不愛想ぶあいそう」「話しにくい」「空気を読まない」という風評を払拭ふつしよくするのに2年半ほどかかりました。
 冗談はさておき、心からあこがれ、必死に勉強して通学を夢見ていた学校に落とされた相談者さんのつらい思い、お察しします。
 私の息子は10年ほど前に中学受験をしました。ネットでなく校内掲示による合格発表だったのですが、その際に、息子の隣で掲示板をにらみつけ涙を流していた受験生がいました。そして、その子の父親と思われる男が彼にかけた言葉は今も忘れられません。
「よく見とけ、お前が頑張らなかった結果がこれだ」
 ずいぶんひどいことを言うものだと思いました。相談者さんはこの春から高校生ということですが、まずおわかりいただきたいのは、世の中、そうそう思うようにはいかない、ということです。

#華は愛惜あいせきりて落ち、草は棄嫌きけんってしようず 『天聖広灯録てんしようこうとうろく

 花は人に惜しまれつつ散るのに、雑草は嫌がられつつ生えてくる。花はいつまでも咲いてほしい、雑草は生えてくるな。なんとも身勝手な理屈ですが、そんなふうに、

 思った通りに自然は作用しない

 という意味です。
 例えば中学や高校の入試でも、倍率が2倍を超えていたら、合格した子より不合格だった子のほうが多いわけです。合格発表の現場ではどうしても合格した姿ばかりが目につきますが、それは不合格だった子が早々にその場を立ち去るからで、ということは、地域差もありますが、ざっくりと

「世の中の学生の半分くらいは、行きたかった学校に行けなかった学生」

 と考えてもよいのではないでしょうか。

 次に、いくつか仏典から言葉をひきます。

#自灯明法じとうみようほう灯明
 みずからを灯明となし、
 自らをよりどころとして、
 他人をよりどころとせず、
 法を灯明となし、
 法をよりどころとして、
 他をよりどころとせず、すすめよ


 他人を当てにせず、自分を信じ、仏教の教えをよりどころにして、ひたすら進め、という意味です。

 もうひとつ。

ぎよく琢磨たくまによりてうつわとなる。
 人は練磨れんまによりてじんとなる。
 いずれの玉かはじめより光ある。
 誰人たれびとか初心より利なる。
 必ずみがくべし、すべからくるべし。
 ~『正法眼蔵隋聞記しようぼうげんぞうずいもんき


 最初から光っている玉はなく、最初から賢い人もいない。
 すべては自分の鍛錬たんれんによりステージを上げていくものです。先ほどのご相談でも申し上げましたが、あなたはどこにいってもあなたでしかありません。人格が豹変ひようへんすることもありません。ある日突然秀才になるわけでもありません。どんな進学校にも「そこの学校の授業についていけない生徒」はいます。

 もちろん、そこには指導者なり環境なりという外部要因が影響してきます。
 では、あなたが行きたかった学校と、行くことになった学校と、どれほど外部環境に違いがあるのでしょうか。

 そもそも「あなたが行きたかった学校」に行けば、「あなたの夢がかなう」のでしょうか。行きたい大学の行きたい学部に、この先努力なしに行けるのでしょうか。そもそも高校は、大学受験のためだけに存在するのでしょうか。
 高い学力レベルで切磋琢磨できる友人の数は「偏差値の高い学校」のほうが相対的に多い、ということは言えるかもしれません。しかし、

・それらの友人が人間的にも評価、信頼できる人たちか

 は率直に言って、わかりません。さらに、

・その高校の教師が受験テクニックと人間性、両面において尊敬できる存在か

 これも保証の限りではありません。
 受験テクニックに関して言うなら、現状は大手予備校のカリスマ講師の授業が全国どこにいてもサテライト教室やWebで見られるわけですから、正直、どこの高校に行ってもアドバンテージは変わらない気がします。 
 
 次に、勉学を離れると、

・進学校に行っていたほうが世間体がよい
・進学校に行っていたほうがモテそうだ

 こんなポイントもありそうですが、どちらも「あなたの本質に起因するアドバンテージ」ではないですよね。極端な話、「平均的な高校生っぽいヒューマノイド(人型ロボット)をこしらえて、その学校の制服を着せて生活させることによるアドバンテージ」と変わらないですよね。

 そうすると、あなたはただ「〇〇高校に行ってるんだぜい」と、周囲に自慢したかっただけ、あるいは周囲から「すごいねえ」と言われたかっただけ、なのかもしれません。その思いを否定するものではありませんが、ひとまず結果が出たことですし、いったん頭をリセットして、もう少し本質的な「自分磨き」をすることを考えてみてはいかがでしょうか。入学される学校で夢中になれるものを探す。人から見て「カッコイイ」とか思われそうなものではなく、純粋に自分が好きになれるものを。高校生のうちに成果が出なくてもかまいません。勉強でもスポーツでも趣味でもなんでも、「この世界での立ち位置」を、見つける作業を始めてください。

 私の息子は中学受験で第一志望校に合格し、希望通りに付属の高校、大学にそのまま進みましたが、「せめて高校は共学に行っておくべきだった。大学に入ってしばらくは女子とどうやって話したらいいのかわからず途方に暮れた」と述懐じゆつかいしています。「中、高校の教師の質は劣悪だった。恩師と呼べる存在には出会わなかった」とも。ご参考にもなりませんが。

 現代は、そこそこの才能や感性がある人間が努力を重ね、世の中に向けて情報発信を行っていけば、いわゆるエリート校に行かなくても、極端なことを言うと学校を中退しても、世間に見つかることは可能になっているのです。学歴フィルタを使って新卒採用をしている会社は存在しますが、
「いい大学からいい会社に行って、安定した生活を送る」
 という、舗装された平坦な進路より、起伏に富んだエキサイティングなコースを走っていくほうが面白い、そんなふうに考えていただければと思います。

*大丈夫クドカンも米津も中退だ「どこを出たか」より「何ができるか」だ

 では今回はこのへんで。また15日後にお会いしましょう。
(第13回へつづく)

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高橋 泰源Taigen Takahashi

密教系寺院の住職、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP ®認定者。大学在学中に僧侶資格を取得。専門分野は宗教法人の税務・資産運用。宗教法人経営者としては「寺院の真摯な運営」、宗教者としては「人々の心身の安寧」を志向し、埋葬と瞑想と妄想の日々を送っている。

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