双葉社web文芸マガジン[カラフル]

無心セラピー(辛酸なめ子)

第18回 ヒマラヤの瞑想 後半

 聖者オタかもしれない私は聖者の講演会やイベントがあると引き寄せられずにはいられません。活き仏と言われるダライ・ラマ法王の講演会も何度も行きました。でもここ何年か、男性の聖者の中で最も信奉しリスペクトしているのがパイロットババジ(ジは敬称)です。ヨグマタ相川圭子先生と同じグルを持つ兄弟弟子で、もとパイロットなのでこの名前で呼ばれています。パイロットとして操縦中、墜落しかけたところ操縦席内に突如現れたヒマラヤ聖者がグルのハリババジです。他にもミラクルなエピソードがたくさんある聖者さまです。インドのある地方の元王族出身ですべてを捨てて出家されました。ヒマラヤを裸足と、ふんどし的な姿で7年歩き回り、修行して悟りの境地に至ります。呼吸など生命活動を止める公開サマディをインド各地で108回以上行われ地球を浄化しました。
 そのオーラを感じることができるイベントがありました。「ワールドピースキャンペーン」という、内なる平和と愛を世の中に広げていこうというイベントです。パイロットババジと相川圭子先生とのお二人での講演が新宿で開催されたので行って参りました。
 まず、相川先生が、人は地球と同じ五つの元素でできているという話をされました。それらを瞑想などで清めることで地球の怒りをしずめることができます。昨今の異常気象から、かなり地球は怒っているのではないかと思われます。微力ながらなんとかしたいです。五つの元素に感謝する祈りでしめくくられました。
 続いてパイロットババジは、手を合わせて「ナマステ」とご挨拶されました。生「ナマステ」に感動。カレー屋で店員さんに言われるのとは重みが違います。
 「皆さん全員偉大な魂を持っている方です。でも世の中は常に忙しい。多くの人がやって来ては去って行きます。私たちもいずれ去ります。体も本質も変化します。あなたの本質は変わりません。あなたは愛なのです」
 と、いきなり格言を放たれました。インドなまりの英語を通訳の女性が同時に翻訳。
「体は寺院です。内側に秘密があります。私はヨグマタと共に世界に愛と平和を広めに来ました、。この世には愛があります。強力です。体の愛ではなく真理の愛です」
「瞑想すればワンネスを見いだし、気付きを得ます」
「時は人生、人生は時。愛は瞑想のある今この瞬間に来ます」
など、時には文学的に、瞑想の大切さを訴えるメッセージに感じ入ります。
「偉大なる道を進んでください。真実を探してください。beleive yourself.」
「マスターを信頼します。マスターはあなたの人生の橋なのです」
「チャクラは全ての宇宙とつながっています」
など、可能性が広がりそうなお言葉も。一言一句が波動が高いです。
「神の祝福を。ナマステ」と、ナマステで始まり、ナマステで終わりました。
 質問コーナーのあと、お二人は全員に、「ダルシャン」といって祝福の波動を送ってくださりました。お二人は慈愛にあふれた表情をされていました。お寺や仏教美術が好きでよくお参りしますが、仏像の顔は固まっています。聖者のお顔は表情があるのがありがたくて、伝わってくるものも大きいです。
 しかし高次元の波動を一気に浴びたからか、帰ってから発熱し、寝込みました。これも浄化なのでしょう。聖者にお目にかかるのは、魂的には嬉しいのですが、肉体的には浄化が起こることがあります。聖者オタとかいってミーハーな気持ちで参加して、講演中もパイロットババジと目が合った、とか喜んでいた下世話な心を反省しました。それこそ浄化が必要だったのかもしれないので、感謝して症状を受け止めたいです。ちなみに発熱しているくらいが雑念がわかず、瞑想に集中しやすいようです。
(第19回へつづく)

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辛酸 なめ子Nameko Shinsan

東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。芸能界やスピリチュアル、オカルトなど多数のジャンルを独特な目線で描き人気を博す。『辛酸なめ子の現代社会学』『大人のコミュケーション術』『おしゃ修行』『魂活道場』など著書多数。

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