自転車買いました!
 で、買った翌日に思い切り転び、私も自転車も負傷。
 転んだ話は後にするとして、ランニング流行りに負けず劣らずこの自転車の盛り上がりよ!
 わが家の界わいでも、自転車ショップ(この呼び方は正しいのだろうか?)がここ1年だけでも軒並み増えている。
 街を見渡せば、目に見えて自転車人が増えた。ピチピチの本気ウェアとヘルメットで“走ること”に没頭している人や、自転車とファッションをトータルコーディネイトしている人、スーツ姿で自転車通勤中と思われる人、見ているだけでおもしろい。

 さて、私の周りでいちばん本気の自転車人はアラフォー女子のYである。
 数年前、片思い相手の影響でクロスバイクに乗りはじめ、いつしか待ち合わせには当然のように自転車で駆けつけるようになり、ある時からヘルメットを着用するようになった。今ではグローブも当然のごとく着用。通勤はもちろん自転車。
 一昨年はドイツへと赴き、ライン川沿いにライドした。Yいわく、自転車、自動車、歩行者間がマナーよく共存し、専用道路などの設備も整ったヨーロッパの国々は、自転車人感動の地だという。
 そして今年は、“ホノルル センチュリーライド”という100マイル走行をするハワイの大会へ参加し、自転車人として常に進化し続けている。
 Yの影響もあって自転車が気になりはじめた矢先、最近になってまた自転車に魅せられた人に出会い興味はさらに高まった。今年の初めに仕事でお会いしたデザイナーさんである。

 デザイナーさんのMさんは30代男性。夏ごろに再会すると、半年前よりもシルエットがスッキリして見えた。聞いてみると、それまでの自動車通勤を、ゴールデンウィーク明けから自転車通勤に切り替えたという。毎日片道30〜40分ほどを往復し、体重こそ変わらないが体脂肪がかなり落ちたそうだ。言われてみれば、以前より肌ツヤもよく目の輝きも違うようにも見えた。
「自転車通勤にしてから、頭が目覚めて仕事の効率は格段に変わるし、とにかく気分が最高ですよ!」と絶賛のMさんだった。

 自転車人初日は、都内を巡ってみた。
 知らぬ道を走り、乗り慣れている自転車人たちのスタイルや動きを観察するのも楽しかった。

 そしてその翌日、自転車人2日目。一駅ほど離れたヨガ教室へ行き、その帰り道にプチ事件は起きた。
 自転車をこぎ出して体が前傾するたびに、革製の斜めがけバッグが背中からずり落ち、ハンドルを握る手やペダルをこぐ脚のジャマをした。片手を離してバッグを背中方向へ押しやった瞬間、バランスが崩れた、と思ったら前車輪が反転して私は前方へ投げ出された。気づいたら、両手両膝と顔で着地。
 一瞬の出来事でわけがわからず、ただ痛い…………!
 痛みとショック、出来ることならそこで泣き崩れたい気分であったがそこは大人。立ち上がるまでのスピードはかなり素早かった。
幸いにも顔は衝撃のわりに無傷! 面の皮は思いの外たくましく、ズルむけにならずよかったのだ。

 2日目にして、プチトラウマを作ってしまったがいいこともあった。
 二の腕に効きます! なかなか鍛えにくい、アラフォーにもれなくつきまとう二の腕のタプタプや、背中にかけての腕の付け根が鍛えられそうな感触にほくそ笑む。

 余談だが、自転車人の集まりに参加したときのY談をご参考までに。女子があまりに“本気スタイル”で自転車の“メンテナンス”にも詳しいと、男性があまり構ってくれない、らしい。「なんにもわからなくて〜」と男性に委ねるほうが、恋のハプニングも生まれやすいとかそうでないとか。自転車も二の腕には効きそうだが恋に効くかは、不明。
 数日前、中学生男子が自転車で事故に遭った現場に遭遇したし、同じ日、夕方のニュースで自転車の事故が増えていることを特集していた。早々に派手に転んだこともしかり、自転車を購入した途端に「気をつけましょう!」のメッセージをバンバンいただいたようだ。
 私の自転車もそれなりにスピードが出るわけで、車道を走るからにはマナーやルールもキチンと覚えねばと肝に銘じた最近。

*今回でオンラインSPECIALは終わりですが、美人道はまだまだ続きます! 全6回と短い間でしたが、ありがとうございました。


 


柿崎こうこ
(かきざき・こうこ)
1970年青森県生まれ。イラストレーター。1996年セツ・モードセミナー 美術科卒業、1997年よりフリーランスのイラストレーターとして活動開始。おもに雑誌や書籍、PR誌、広告、Webなどを活動のベースとし、自著の出版や監修なども手がける。自他ともに認めるビューティマニア&健康おたく。《 ビューティマニアのイラストレーター 》として、美容と健康、女性などをテーマとした取材、コメント提供など幅広く活動中。著書に『GoGo! 美人道』『GoGo! 美人道DX』『GoGo! 上京 ユメ見て歩け』『美食日記』『美人にコツあり』など。


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